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ボトックス(BOTOX)とは、食中毒の原因でもあるボツリヌス菌から抽出された、人体に無害なタンパク質のことを言います。
ボツリヌス菌というのは、毒素型食中毒の原因菌で、土壌中に生存する嫌気性菌(酸素を嫌う菌)です。
ボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌス毒素には筋弛緩作用があるため、それを利用したボトックス注入をすることによって、眉間やおでこなどのシワの原因である表情筋の収縮を弱めることができます。
現在では、若返りに非常に高い効果を持ったものとして知られるボトックス。
しかし、ボトックスはもともと第二次世界大戦初期に、細菌兵器として用いるために研究が始まったと伝えられています。
そして、1960年代には医療用としての研究がなされ、1977年に米国の眼科医が初めて斜視の治療に応用し、ついに1989年には米国食品医薬局(FDA)の承認を受けました。
今では、臨床薬として世界71ヶ国以上で使用されています。
ボトックスには筋肉の収縮を弱める働きがあり、アレルギーの心配が無いという特長があります。
そんなボトックスを使用した「ボトックス注入法」は、細い針を使用してボトックスを表情筋に注入するという治療法です。
メスを使うことなく、しかも10分以内で施術が完了するという安全かつ簡便なシワ取り法で、シワ自体を作らないようにする若返り効果があります。
「額の横ジワ」「目尻のシワ」「眉間の縦ジワ」など、長年の顔の表情によって形成されてしまったシワに対しても非常に効果的です。
また、脇の下の汗腺をボトックスでブロックすることで、多汗症の方にも効果があります。効果は約6ヶ月間持続し、繰り返し注入しても健康を害する心配はまったくありません。
ただし、使用方法を誤ると顔の表情に影響を与えてしまうため、表情筋について熟知している形成外科医による施術をおすすめします。
フィラー(filler)という言葉には、埋める物・詰め物・充填剤といった意味があります。
現在、眼の下や鼻唇溝のしわの改善に、コラーゲンやヒアルロン酸といったものを充填剤(フィラー)として注入する治療法が主流になりつつあります。皮膚内に注入されたフィラーにより、シワの谷間になっている部分を埋めて、他の皮膚と同じ高さまで盛り上げるため、シワを取ることが可能になります。若返り効果はもちろんのこと、皮膚を切る必要がないという特長を持った治療法です。
コラーゲンは、体を構成する重要なタンパク質です。元々、皮膚の陥没などの治療に用いられているコラーゲンは、真皮(表皮の下層にある、皮膚の機能を内側から支えている部分)の70%を占めており、肌の弾力や潤いを保つ役割を担っています。
コラーゲンには、人から採取したものと、牛・豚などの動物から採取したものとがあります。
動物由来のものは体質によってはアレルギー反応を起こす場合があります。
事前にアレルギー反応が出ないかどうかのアレルギーテストをする必要があります。
人由来のものはアレルギーの心配がほとんどありませんので一般には事前のテストは不要です。
現在の注入治療において、主流となっているのがヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸には、肌組織のハリや潤いを保つ役割があります。そのヒアルロン酸を、シワの凹部分や盛り上げたい部分に注入する治療方法がヒアルロン酸注入です。
シワ以外にも応用範囲はドンドン拡がっており、鼻を高くしたり、頬やアゴを強調したり、豊乳目的でも使用されています。
ヒアルロン酸は、元々体内に存在している保湿成分です。アレルギー反応の出る確率は0.1~0.2%と極めてまれですが、アレルギーテストを推奨する医院もあります。現在数多くのメーカーから、数十種類のヒアルロン酸注入剤が発売されています。
吸収を遅らせる目的で、プラスチックなどを混ぜてある製品もあります。
製品名やラベルが同一でも中身が違う粗悪品も流通しています。
現在、世界で最も安全基準が厳しいとされているFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けた製品はわずかに数種類のみです。
御自身の安全のために、少なくともFDAの認可を得ている製品を選択されることをお勧めします。